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線香と香道

日本には、1400年余の歴史を引き継いできた香道があります。

香道の香席では伽羅や沈香、白檀など貴重な香木が焚かれ、それらの馥郁とした薫りは古来より多くの人々を魅了してきました。

本格的な香道ではなくても、この日本の伝統文化を楽しむ方法があります。

香炉でお香を焚いたり、お線香で香を楽しむ方法です。

お香やお線香なら日常生活の中に、手軽に取り込むことができます。

またご自宅にお客様をお迎えする際などは、三十分前にお香やお線香を焚き終えていると、来客時にほのかな香を楽しんでいただくことができます。

良い香は心を落ち着かせてくれるので、日々を大切に過ごすとができます。

市場で虫よけにお線香

昔ながらの市場や商店街に行くと、お線香の香りがしてくることがあります。

特に生ものを扱っている魚屋や、生鮮食品をオープンで置いている店や、惣菜屋などはハエなどの虫が寄ってくるのを防ぐためにたいています。

化学薬品の防虫剤を使うわけにはいきませんし、天然の材料でできていますので、仮に煙が食品に触れたとしても安全です。

店舗にドアなどがなく密閉されていない市場では、外気が常に入り空気も入れ替わっていますので、少量ずつ長くたけるお線香が向いています。

買い物に来られるお客さんにもいい香りですので好感がもてます。

お線香の作り方について

お線香の作り方は、お香とほぼ同じで原料を粉砕し、微細な粉末にします。

お線香の原料は、それぞれの産地によって異なります。微細な粉末にして十分に攪拌してから、銘柄ごとに調合された香料を加えます。

香料を加えてから、練玉と呼ばれる円筒形に仕上げていきます。練玉の状態にしてから、押し出し機にセットされ、ジョウロ状の穴からトコロテンのように押し出されていきます。

長さに切りそろえたら、乾燥場にて1週間から10日間程度の日数をかけて乾燥します。最近では、乾燥室で人工的に温度や湿度を調整してお線香を乾燥させることもあります。

松脂はお線香の材料の一つ

お線香は、香りを出す耐え者香木や香料に加え、松脂などの糊や染料を材料として、練り合わされています。

香木の種類は、白檀や沈香、伽羅などの伝統的な種類が用いられてきました。

お線香は仏壇やお墓参りの際に焚く印象が強いものの、古くは日本の上流社会などで香りを楽しんだり、生活の中に取り入れる意味で使用されていたこともありました。

現在でも、エッセンシャルオイルやお香、アロマキャンドルなどの香りを楽しむ色々な商品が存在します。

お線香も材料によって多彩な香りを楽しめるため、インセンススティックなどの名で販売されていることもありまし。

お香と線香ってどこで購入できるの？

お香とお線香を買ってお部屋でたいたらとてもいい香りになりそうですよね？ではどういった所で購入することができるのでしょうか？

最近では様々なお店で取り扱いができるようになってきました。

お線香でしたらホームセンターなどでも購入することができますし、お香であれば少し大きなショッピングモールに行けばすぐに購入することができるでしょう。

もしにおいにこだわりたいというのであれば、雑貨屋さんに行くとおしゃれな香りのするタイプのものが沢山売っています。

特に香は形も最近では少し変わったものが出てきており、可愛い形をしているものを選ぶこともできます。

お香や線香を使用する際に気を付けること

お香や線香をたいて部屋の中をいい香りにしようというのはとてもいい考えだと思うのですが一つ気を付けなくてはならないことがあるのです。

それがこちらは２つとも火を使用するということです。

こちらもそのもの自体に火をつけて煙を出すことによって香りを出します。そのため出かけている間いい香りにしておきたいのはわかりますが、自分が部屋にいない時につけるなどはやめてください。

家事の原因になります。（落ちた灰などは非常に高温になっているのでそれが絨毯などに落ちたら家事の原因になりえます）できれば出かける前は避けて、出かける時には既に冷め切っているくらいの程度でたくようにしてください。

葬式以外で使用する線香

皆さんもご存じの通り、葬式以外でも線香が使用されています。葬式以外の場面では、たとえば墓参りの際や、仏壇へのお供えをする際に線香が用いられています。

また、線香は葬式や結婚式の時に贈られる事もあります。そして、葬式など法事の他にも、自分で香りを楽しむ目的で線香を利用している人もいます。

また、葬式の際には、状況に適した線香が使用される事が多いですが、それ以外の場面で個人的に使用する場合には、好きな香りの物を自由に選んでいる人も少なくない様です。

現在においては、香りのバリエーションが増えていますので、自分にとっていい香りだと感じる物を数多くある中から自在に選ぶ事ができます。

線香以外の葬式のマナー

マナーを守って常識ある人として振る舞うためにも、葬式のマナーにおいて線香を正しくあげる事ができるというのが大事と思われます。

しかし、線香の他にも葬式ではいろんなマナーが求められます。線香は普段お供えしている人も多く、その様な人は葬式の際に備えなくても、身に付いている事もあります。

線香以外の葬式のマナーと言えば、焼香や数珠の持ち方などいろいろあります。線香以外の葬式のマナーについても、失礼にならない様に、必要となればすぐにできる状態にしておきましょう。

あらかじめ勉強しておくと、いざという時に慌てる必要もないでしょう。緊張しても、すぐにできる様にしておく事が重要です。

茨城県郷土工芸品～線香

茨城県郷土工芸品～線香の紹介。

公開日：2011/03/07

【モノ知りサンデー】2017年9月10日放送「線香」薫寿堂

全国の線香生産量の約7割を占める淡路島で多種多様な線香やお香を開発している薫寿堂を特集。サンテレビ「モノ知りサンデー」

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